イビサからの風:パーティーアイランド?

 アーモンドの花の時期・冬のイビサが大好きな私の意とは異なり、島の「シーズン」と呼ばれるのはイースターホリデーから10月末までです。そのうち大型クラブのシーズンは5月末のオープニングパーティーに始まり、10月初旬のクロージングパーティーで終わります。

 「パーティーアイランド」と呼ばれる所以は何なのでしょう。
あまりパーティーに興味のない方も、好奇心旺盛に読んでみて下さい。

 イビサには数えきれないほど、踊りに行ける場所・ダンススペースがあります。
今回は初めてイビサに行くという方のために、どんなタイプのダンススペースがあるのか、会場の特徴に寄って分類してみました。

1.いわゆるクラブ
   ”どうせならイビサの「クラブ」を体験したい”という方は、夜の1時半から4時頃まで2時間半程度行くつもりで
    行かれるのが丁度良いと思います。

2.中庭をダンススペースにしてしまうホテル
   ”初めての方の体験”にはピッタリ。”あまり興味ないけれども、折角来たから“と思われる方にお薦めです。

3.踊れるレストラン
  (1) レストランとバーの横にダンススペースのあるラウンジ
  (2) 午前1時よりダンススペースに変貌するレストラン
    ”別にわざわざ踊りに行かなくてもいいんだけど、何となく踊ってみてもいいかも“程度の方にお薦めです。

4.ビーチクラブ
   ”踊りに行くのも少し優雅にお洒落な雰囲気で”という方にお薦めです。

< イビサのDJ >

 イビサには既に「有名な大物のDJ]がやってきます。大物と言われる人達の音の繋げ方、盛り上げ方、選曲、作曲はやはり上手いです。かと思うと新鋭のDJが切磋琢磨に腕を磨いています。「ダイヤモンドの原石」に触れ、心の隅からその感覚が消えなくなるような、そんな体験をするかもしれません。シーズン中毎日色々な場所で、全く違った雰囲気のパーティーが催されるのです。

 DJにとってはここは「DJのメッカ」、訪れる者にとっては「より取り見取り」。どれを選んでよいのか困ってしまいそうです。パーティーに行ってみて、全く好きになれないかもしれません。もしくはすっぽりはまってしまうかもしれません。なぜ好きになれないのかを考えてみると、反対に自分の好みがよくわかります。試してみませんか?

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いわゆるクラブ

 それぞれのクラブはプロモーターと契約をし、曜日ごと異なるDJのパーティーを催します。例えば昨年の場合、パチャは火曜日がダビッド・ゲッターの「F*** me I’m famous」という名のパーティーで、木曜日が「フラワーパワー」。アムネシアは月曜日がスヴェン・フェイントの「コクーン」で、泡パーティーは水曜日という具合に。クラブ同士張り合って、人気のあるDJを同じ日に合わせたりします。

 クラブの中は、何部屋かに分かれていて、部屋ごとにDJがいます。その夜は「メインのDJのパーティー」なので、各部屋にはそのメインDJの選んだDJ、もしくは同じプロモーターが選んだDJが音楽をかけていますが、それぞれ異なる音を鳴らしているので、とても興味深いです。

 そのメインのDJに合わせて、その日のパーティー会場の装飾やVJもかわるので、毎日パーティーに行っても、全く同じということはありえないし、お気に入りのDJを目指してパーティーの梯子をする人もいます。

 ただ、メインのDJが登場するのは大体午前3時か4時頃で、クラブには2時までに入らないと入場料の値段があがるので、ほとんどの人が1時過ぎに入場し、6時頃退場するという感じです。12時頃行っても、あまり人がいない、盛り上がっていないとよく言われるのは、そのためです。

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この写真はアムネシアの泡パーティーのものです。
“有名な泡パーティーへ行きたい方”
泡が出てくるのは朝の6時ないし7時です。女性は触られることを覚悟で。また携帯電話などの貴重品はなくなる可能性があるので、最小限の携帯品は防水性のものに入れて充分お気をつけて。

中庭をダンススペースとして使うホテル

 もともとホテルの中庭でコンサートをするのは、イビサでは珍しくありません。ホテルのお客様のエンターテイメントの一環で、夏の夜、少し涼しくなってから屋外で生の音楽を提供するわけです。屋外ですので、音の公害問題があります。音の規制、夜は12時を超えないことなど制約はありますが、許可されています。その音楽を歌手ではなく、DJを招いてテクノにして一番成功したのはウシュアイアホテルでしょう。屋内のパーティーよりも装置は派手になる上、12時までにメインDJが登場してくれるので嬉しいです。

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写真はデスティーノホテルのパーティー

踊れるレストラン

 良質の食事に舌鼓を打った後、ゆったりとカクテルをいただきながら会話を楽しめるラウンジバーがあり、なおかつ24時を過ぎるとDJが登場し、踊れる部屋があるというのが、イビサのラウンジでした。その形態のお店は老舗のKM5しか現在残っていないかもしれませんが、最近はそれが進化し、良質の食事、カクテルの後、25時以降はダンスパーティーにしてしまったのが、キャバレー・リオとイビサ・ハート・レストランです。
 食事はせず、カクテルとダンスだけという人も多いですよ。

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Km5 中庭

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リオ

ビーチクラブ

 ビーチクラブは、その名前通りビーチの前にあるレストランで、それぞれイベントを催し、DJを呼んでパーティーをします。イビサには世界中のセレブが集まると言われます。彼らが行くのはクラブのVIP席か、ビーチクラブのVIP席。海の横のお洒落な場所で踊っていこうという人にはピッタリですね。

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ブルーマリン

< 最後になりましたが、今年のクラブニュースです >

 ヨーロッパ最高のクラブとして何度も賞を受けてきたスペースは、昨年、27年の歴史に終止符を打ちました。スペースの権利がオーナーの元に戻ったのです。オーナーはウシュアイアホテルやハードロックホテル等を所有しているイビサのホテル王・マトゥーテスグループ。クラブのある辺り一帯に大型リゾート計画があると言われています。スペースは今年、HÏ ibiza(ハーイ・イビサ)という名前でハイグレードなクラブになると言われています。ラインアップが厳選されるようです。

 もう一つ。イビサの中で2番目に古いクラブ、パチャがアメリカの企業に売却されました。クラブの中でも、一年中開いていたのはこのパチャだけで、地元の人達の思い入れも深かったのですが、オーナー、リカルド・ウルジェイ氏の代で終わりとなったようです。クラブだけでなく、パチャグループキャバレー・リオ(上記の25時以降踊れるレストラン)や、デスティーノホテル(中庭で踊れるホテル)、エルホテル(クラブ正面の通称パチャホテル)も売却されたので、今後の変化が注目されます。